事業内容


当財団では、定款に基づき、事業を行ってまいります。


1.新たな農業に向けた技術的開発・検証

矢板研究所において、これからの農業の可能性を開発すべく、さまざまな研究活動を行い、またそれを活かす商品開発なども行っています。


・アマドコロの活用

「アマドコロ(甘野老)」は漢方では滋養強壮剤の「黄精」として珍重される「ナルコユリ」の近似種。日本でも新潟などで切り葉用に栽培をされていますが、根茎などは使われていませんでした。この根茎を食用にするという点に着目し、栽培方法や農薬などの問題をクリアしながら、商品として「アマドコロ餃子」を開発しました。矢板研究所の温泉施設ほか、他の温泉施設などでもこの餃子は販売されていて、新たな可能性の一端を開きました。


・残留放射線などの検証

矢板研究所は福島の原発からは離れていますが、キノコ類などへの影響は見受けられました。いまは、落ち着いた数値を保っていますが、公的機関と連携しながら検証業務などを行ったりしております。


・地域産品の開発

矢板研究所に併設されている温泉施設や矢板市の道の駅では、地元産の原料を使ったハーブティを販売しています。「矢板ブランド」にも選定されているこのハーブティは、温泉施設で栽培されたハーブと地元産のリンゴを使用して農林産業研究所矢板研究所で開発したものです。販売拠点が近くに存在する利点を生かして、パッケージなどまで含めて、商品の開発検証を進めることが可能です。


・耕作放棄地対策/グリーンツーリズム

矢板研究所は栃木県矢板市に位置していますが、この地でも耕作放棄地や後継者問題などは多く発生しています。農林産業研究所では、実際の農家や自治体などとも連携し、グリーンツーリズムやクラインガルテンといった農業などを活用した地域活性の方策を提案し、実現に向けた検証を行っております。



2.農業的知見を活かしたコンサルティング業務

地域再生が掲げられる現在、やらねばならないという状況に対して、どうするべきかを組み立てる部分が行き届いていません。当財団では、研究所としての知見を活かしながら、様々なプランニングを行い、助言提案を行うことが可能です。当財団の協力企業、株式会社誠晃印刷(http://www.seiko-printing.com)と連携して行ったりもします。


・沖縄イチゴのプランニング(H社)

沖縄県読谷村の地方創生事業において、沖縄イチゴのブランド戦略の立案をおこないました。。商品ブランド並びに生産システムのブランド化提案し、ふるさと納税や6次化商品の提案を行いました。


・東京都練馬区の活性化策の提案策定

練馬区「果樹園ガイドブック」のプロポーザル案件の獲得をしながら、果樹園のブランド戦略を立案し提案を行っております。


・北海道地方創生事業 構築案策定

酒蔵と道内の農業系国立大とのコラボ事業の事業骨子案、PR戦略などを提案。大学内に発酵をキーワードに「発酵ヴィレッジ」の創設に伴うPR戦略の立案なども行いました。



3.農業関連書籍の出版補助事業

学術的に貴重でありながらも、商業ベースではなかなか難しいのが学術本。こういった書籍の有用性を見出し、協力企業株式会社大誠社(http://www.taiseisha.jp)とともに、必要な書籍を送り出す手伝いをさせていただいております。

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